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ガバナーのメッセージ

国際ロータリー第2690地区 2012-2013年度 ガバナー 森田 昭一郎(倉敷RC)

2012年1月14日~1月21日の1週間 アメリカ サンディエゴで最後のGETSが開催されました。世界中のガバナー・エレクトが一堂に会し、1週間に渡って共同生活をし、共通のロータリー認識を持ち、それをそれぞれの国に持ち帰り、語り、行動する、その目的の為毎年開催されます。私にとって最初で最後のロータリーを学ぶチャンスであったように思えますが、レクチャーを受けている間にだんだんと確信めいた考え方が頭の中に浮かんできました。それは、私達が目指しているのはパクス・ロータリーではないのかと。

御存じの方も多いかと思いますがパクス・ロマーナという歴史上の言葉があります。意味は「ローマによる平和」という事で強大な一国の覇権による相対的平和という概念です。これはローマ帝国衰亡史を記したエドワード・ギボンの造語ですが、パクス・ロマーナが実現した時代こそ人類史上最も幸福な時代であったと記述されています。

ローマは支配下においた周辺の国々に対し、強圧的な政治を実施するのではなく、それぞれの民族の生活習慣・言語・文化の違いを認め、ローマの法という枠内での自治を認めていました。

もちろんこれは政治による支配形態の一つの在り方、ロータリーの目指すところとは全く違うのですが、ある面で共通する考え方があるのではないかと思われます。明るい豊かな社会の創造を実現する為のアプローチがそれぞれの国、ひいてはそれぞれの個のロータリー運動の集束点になればそれがパクス・ロータリーになりうるのではないのかと。

2012-2013年度の田中作次RI会長のテーマは「Peace Through Service」です。各国のRI理事からは「サムライ サクジ」と呼ばれる古武士的な風貌と雰囲気を持つ会長のスローガンは、禅の教えのごとくまさに一刀両断の言葉ですので、その解釈は大変に難解です。たまたま私達もガバナー年度にそなえて地区スローガン「tsu ku su ‐家庭人として 社会人として 日本人として‐」を設定しました。会長スローガンのピースをそのように捉えるならば、RIと地区のスローガンの整合性は一致出来るのではないかと考えています。

ただ双方共にこれは概念であり、それによってすぐ現場を作れるというものではありません。その言葉の具現化はおそらく永遠の課題であると思われます。ただ、今時代は変わりつつあります。おそらく日本は不安定期に入りその社会構造を変えざるをえない状況になるでしょう。次にどのような時代が来るのかそれを読み解き、来るべき時に備えなければなりません。

私達が今すべきことは、その環境整備に力を尽くすという事であると思われます。

皆さんと一緒に新しい進路への舵切りをしていけたらと考えています。

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